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自動運転の今と未来③
2017/11/26
皆さんこんにちは。
世間はブラックフライデーに沸いております。
今日は近くのショッピングモールに行ったのですが、とんでもない人の波でした。
さて今回も自動運転の続きです。前回までは市場に出回っているレ
ベル2です。今回はレベル3。市場に出ているのは現在、全世界で
も1車種のみ。ドイツ車、アウディA8です。
それではレベル3とはどんな定義なのでしょう。
レベル3は『条件付きの自動化』です。
レベル2では自動運転サポート中は、あくまで運転の主体はドライ
バーでした。レベル3では運転の主体が条件付きでシステム(AI・
人工知能)に移譲されるということです。
条件付きとは、限定的な環境下や交通状況での自動運転になりま
す。一部の高速道路区間や、一定の速度条件下での走行です。
これはどういう事かと言うと、自動運転中はドライバーはよそ見を
していようが、携帯でゲームをしていようが問題ないということで
す。しかし、緊急時にはシステムがドライバーに運転切り替え要
請を出すので、ドライバーはそれに適切に応えねばなりません。
そしてもう一つ大きなポイントは責任の所在です。
もし自動運転中に事故が起きた場合、レベル2ではドライバーに責
任が問われるのに対し、レベル3ではシステムが主体の運転中の場
合、自動車メーカーが責任を負うということです。これはとても画
期的なことで、今まで保険会社を巻き込んで業界で議論されていた
大きな問題です。もっともそれを解決するためには、飛行機に搭載
されているようなブラックボックス的なシステムレコーダーが必要
不可欠になってくると思いますが。
とはいえ、現時点で自動運転レベル3とされているA8ですが、
その機能はまだまだ限られていて、指定区間の高速道路で一定の交
通量があり、さらに時速60km以下とかなり限定的です。
それ以前に、発売されたドイツでも、まだ自動運転レベル3の認定
が下りておらず、法整備待ちです。ちなみに日本発売は2018年
後半で価格は1200万円くらいといいます。
このように、自動運転レベル3のクルマが市場に出回るのには、ま
だまだ時間が掛かりそうですが、ゆっくりと確実に自動運転の未来
は近づいています。
次回は自動運転レベル4~5のお話をしたいと思います。
クルマのホームドクター
有限会社 谷野自動車工業
自動車のキズ・ヘコミ修理 板金塗装 保険修理
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